離乳食を初めて作るママにとって、準備や栄養管理などどうしたらいいのか心配になるかもしれません。離乳食は赤ちゃんの健康のために、それぞれの段階に応じて作る必要があります。

ここでは離乳食が必要な理由や離乳食の進め方とそのポイント、始める目安について一緒に見ていきましょう。

離乳食が必要な理由

では、まず離乳食を準備する前に知っておきたい、離乳食が必要な理由について解説していきます。

 

・栄養素を補い、栄養不足を予防できる

生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクで必要なタンパク質、ミネラル、ビタミン、脂肪、炭水化物、糖質などの栄養を補います。しかし、赤ちゃんは日に日に成長し体も大きくなり運動量もぐんと増えます。生まれてからの1年間は特に成長が著しく、生まれたときと比べて身長は1年で約1.5倍、体重は約3倍に成長していきます。そうなると今まで母乳やミルクで摂っていた栄養素だけでは不足してしまうので、栄養源を切り替えていくため、離乳食にする必要があります。

 

・飲む訓練から食べる訓練へ

生まれたばかりの赤ちゃんは本能的にママのおっぱいを探し吸い始めます。それを毎日繰り返すことによって上手に母乳やミルクを吸えるようになります。しかし、この段階ではまだ食べる機能は未発達のままで、食べ物を噛んで飲み込むには訓練が必要です。

 

その第一ステップとなるのが離乳食です。離乳食を開始することによって赤ちゃんの唾液や消化液の分泌は増え、胃や腸の消化吸収力が発達していきます。

 

・離乳食を通じて食育を行う

赤ちゃんにも大人と同じように、食事が単に栄養のあるものを摂取するだけでなく、おいしくて、楽しいことだと感じてもらうことが、卒乳に繋がります。そのために、離乳食を始めた最初の時期が、食育にとって重要な時期とも言えます。赤ちゃんの時から食事が楽しめるようになると、食事に対するより積極的な態度を身につけられます。特に離乳食が始まる頃をきっかけに食事は楽しくうれしいことと教えると、体の成長だけでなく、心の成長にも大きく役立ちます。

 

離乳食を始める目安とは

2007年に厚生労働省が発表した「授乳・離乳の支援ガイド」では生後5、6ヶ月ぐらいを目安に始めることが勧められています。このガイドラインは、生後5、6ヶ月を過ぎると母乳やミルクだけではどうしても栄養が不足しがちになるなり、食物を噛む力を発達させるためには、歯が生える直前ぐらいから離乳食を進めるとよいという見方に基づいています。

 

だいたい生後5,6ヶ月から離乳食を開始し、1歳半くらいになるまで食べる訓練をしていきます。母乳やミルクの量や回数をこの1年間かけて減らしていき、離乳食の量や回数を増やし、徐々に大きめにカットした野菜などを与えていきます。とはいえ、赤ちゃんが離乳食を受け入れるのは個人差があるので、赤ちゃんの食欲、摂食パターン、成長・発達の状態や地域の食文化、家庭の食習慣等を考慮して、無理のない進め方が大切になってきます。

 

また、他の赤ちゃんや兄弟と比較して、〇ヶ月だから必ず離乳食を始めなければならないと考える必要はありません。個人差があることを認め、それぞれに合った時期を見極めて離乳食を開始しましょう。

 

月齢別!離乳食の進め方

・生後5,6ヶ月ごろ

この頃から約1ヵ月かけて舌で食べ物をつぶして喉の奥に送り飲み込めるように訓練します。そのため離乳食は噛まずに飲み込める、ほぼ液体状のおかゆや野菜をペースト状にしたものを与えるようにしましょう。離乳食を開始するときは赤ちゃんにとって初めての食べ物なので赤ちゃん用のスプーン1杯から始め徐々に慣らしていくと良いでしょう。この時期に授乳回数を1回減らし、離乳食を1日1回にします。上手に飲み込めるようになったら授乳回数を減らし、離乳食を1日2回にします。最初はおかゆなどの液体状のものから始めますが、慣れてきたら、おかゆに野菜を入れ素材の味を楽しめるようにしましょう。

 

・生後7,8ヶ月ごろ

この時期には舌の動きが活発になり、下の前歯、上の前歯の歯が生えてきます。次のステップとして歯で噛む感触を体験するようにしましょう。このころの離乳食は少し形を残した食物を、舌で潰せるくらいの固さにして与えましょう。離乳食を1日2回にし、お肉や魚にもチャレンジさせてみるのもこの時期からがいいでしょう。卵はアレルギーが出やすいので、この時期は避けた方がいいかもしれません。

 

・生後9‐11ヶ月ごろ

この時期は前歯が生えてきます。更に舌が発達し、舌でつぶせない食べ物は、歯茎を使ってつぶすようになります。このころの離乳食の固さはバナナくらいの固さにし、赤ちゃんが手に持って食べられるようにしましょう。

 

この時期から離乳食を1日3回にします。

また、生後9ヶ月から栄養バランスにも注意しましょう。だいたいこの時期から生まれた時に母体から引き継いだ鉄分が不足しはじめますので、鉄分を補うために赤身魚やレバーも料理に取り入れると良いでしょう。

 

この時期に少量の卵にチャレンジしてみても良いかもしれません。ただ、もしアレルギーがでたらすぐに中止し以降は食べさせないようにしましょう。

 

生後9‐11ヶ月ごろからは離乳食初期に使えなかった食材を使えるようになるので、料理をするママも離乳食を食べる赤ちゃんも飽きずに食育ができるかもしれません。

 

・生後12ヶ月‐18ヶ月ごろ

この頃には奥歯が生え始め、大人と同じ白米が食べられるようになりますので、この時期に形のあるものを噛んで飲み込めるようになります。また、消化器官が成長し大半の栄養素やエネルギーを食事から摂取できるようになります。ただ、味付けは薄味で大人と差をつける必要があります。

 

また、この時期は自分の手でつかんで食べたいという欲求が強くなりますので、部屋が汚れて良いようにカーペットを敷くなどして、自分で食べる環境作りをし食べることへの興味を高めるようにしましょう。

まだ、咀嚼力が十分成長していないため、食材を小さく切ってそのまま飲み込むことがないように注意しましょう。

離乳食の進め方とは?始める目安や進め方のポイントを知っておこう

離乳食の進め方のポイント・注意点

・生後5,6ヶ月の離乳食

離乳食を赤ちゃんの口に入れるときは、スプーンを赤ちゃんの口までもってきて「あーん」と声かけをしてあげるようにしましょう。「あーん」という言葉を聞くと口を開けるということを理解し覚えるようになります。注意点としては、赤ちゃんの消化器官がまだ発達していないので、肉類は与えないようにしましょう。また、離乳食の時間を毎回同じ時間帯にすると、赤ちゃんの生活のリズムが身につきやすくなります。無理のない範囲でトライしてみましょう。

 

・生後7,8ヶ月の離乳食

この時期には歯が生えてくるので食後は必ず歯磨きをするようにし、虫歯予防を心がけましょう。

 

※注意点

赤ちゃんの健康で健やかな成長のためには、炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルの3つの栄養素が欠かせません。

 

①炭水化物

ごはんやパン、麺類、イモ類に含まれます。炭水化物は赤ちゃんの体の成長や生命維持のためのエネルギーになります。

 

②たんぱく質

魚、肉、卵、豆類、乳製品に含まれます。たんぱく質は血液や筋肉を作るもとになります。

摂取可能な段階に合わせて与えるようにしましょう。

 

③ビタミン・ミネラル

緑黄色野菜や果物、海藻に含まれます。ビタミン・ミネラルは免疫力をアップさせ、歯や骨を丈夫にします。

 

食物アレルギーを誘発する恐れのある食品は特定の時期まで与えないようにすることも大切です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?赤ちゃんの成長に合わせて離乳食を始め、赤ちゃんが「食べることは楽しい時間だ」と認識できると、食事に関心を示しやすくなりますね。

 

離乳食を始めた頃は、気にすることが多くストレスが溜まりやすいですが、味付けや盛り付けなどを工夫するなどして、パパやママも離乳食作りを楽しい家族団らんの一つとして取り組むと、家族で楽しく食事ができるようになっていくでしょう。

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