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近年注目されている味蕾(みらい)は皆さんご存知でしょうか?

味蕾とは味覚を決めるセンサーのようなもので、3歳になるまでに形成されます。この味蕾に問題があると、将来的に病気になる可能性が上がることがわかっています。

 

今回は味蕾、そして3歳までにどのような食事を摂ればいいのかご紹介します。食事の注意点、何を摂取したら良いか等、ご参考にしてみてください。

未成年の味蕾の減少傾向

バランスよく並んでいる複数の青果

人間の味覚は、この味蕾のセンサーで全て認識し、旨いやまずいという判断をしています。

この味蕾は生まれてすぐに有る物ではなく、人種により違いはありますが、3歳になるまでに約7,500個位になり、10~12日間という短いサイクルで次々と新しい細胞と入れ替わっていきます。

 

この味蕾は3歳までに完成したら後は年齢と共に少しずつ減っていきます。そのため、3歳までにしっかりとした味を確認できる食生活をする必要があります。もし確認できない食生活のまま3歳になれば、味蕾が新しく増える事は無く、一生少ない状態で味の認識をしなくてはいけません。

 

つまり味蕾は子供の成長過程で一番最初が肝心であり、親になる人には今後の人生を左右するかもしれないと言っても過言ではありません。

 

強く強調していますが、実はこの味蕾の数が少ない子供が、全体の約3割もいるということが報告されています。

 

味蕾が少ないとどのようになるかと言うと、症状としては、何を食べても味がわからない、料理の味が薄く感じられる、作った料理が濃すぎる等です。これは知らず知らずのうちに症状が進行し、気がついた時にはかなり症状が進んでいるというケースも少なくありません。

 

最近では、10代、20代という若い世代でも味覚障害を訴える人が増えています。おいしいからといって、香辛料、調味料は使い過ぎないようにすることが大切です。

 

この味覚障害は、通常40歳以上の成人が加齢や亜鉛不足でよってなる障害でした。

ところが、近年では外食産業の影響や、保存や味の上乗せで作られている既製品が増え、子供の頃から多く与えられていた結果、通常よりも早く味覚障害になる成人が増加しているのです。

離乳食と味蕾の成長に必要な食材

前を向いている赤ちゃん

では、味蕾が形成される3歳までに、どのような離乳食を与えていけば味蕾が育っていくのでしょうか。

 

離乳食は、初期、中期、後期に分類されていることは皆さんご存知だと思います。

 

最初なので、素材の味を感じさせることと、過剰な塩分は刺激が強い為に水だけで煮たりすること、だいたいこの2つが鉄則としてどのメディアにも書かれています。その通りであることは充分理解しておりますが、でも本当にこの方法で食材の本来の旨味を感じる味蕾に必要な離乳食を作れるのでしょうか?

 

初期の味を最初に感じさせる離乳食で、本当の旨味のある食事を与えるにはどうすれば良いのか、まずはこのことをきちんと知る必要があります。

 

その為には、今まで食事をしてきた親の経験値が必要なのですが、近年の親は先ほど書いたように味蕾が少ないこと、そして味の濃い物を食べ続けてきたので味覚障害なのかもしれないという不安がありますよね。

 

もしそう思うのであれば、子供に離乳食を与えるのと同じタイミングで、ぜひ自分自身の味覚も直すきっかけにしてみては如何でしょうか?味覚を改めて感じるには、食材の基礎知識をもう一度知ることが大切です。

 

まず食材の選定になりますが、離乳食で良く使われている食材で水分の多い物は、原則自分の力で加熱をすることをお勧めします。

 

水分の多い食材とは、トマト、玉葱、パプリカなどは90%が水分ですので、わざわざ水を加えたり、油分を与えることなく加熱することで、素材の味を殺さず旨味を最大限に生かした味わいを出すことが可能です。

 

トマトと玉葱は皮をむき、トマトは好みで種を取り除き(大人は種はそのままでも大丈夫)、ザク切りにします。

 

・玉葱

スライスして鍋に入れます。蓋をして密封状態にし、弱めの火力でゆっくり、食材の水分を出すように加熱します。煮崩すように加熱しますと、玉葱は甘い汁が出てきて柔らかくなります。

 

・トマト

煮崩れてトマトペーストの様なとろみがつき、水分を少し飛ばすように加熱すると、最初はトマトそのものの甘みや酸味で調味料がいらないぐらいの味わいになります。

 

・パプリカ等

赤と黄色、共に味が違うのですが、特に黄色いパプリカは苦みがないので、離乳食には最適です。ラップをして水分が出ない状態で電子レンジ加熱をします。やわらかくなるまで加熱したら、ラップを取らずに自然に冷却し、充分に冷えたら皮と種を取り除き、ミキサーでペースト状にすれば甘いペーストの完成です。

 

・ジャガイモやサツマイモ等

オーブンやレンジで加熱加工すると、澱粉質を加熱するので、サツマイモは時期等で甘く感じるかもしれませんが、ジャガイモなどは美味しく感じにくいはずです。

 

お勧めとしては茹でる事がベストです。ただ、強火での茹で方ではなく、離乳食用の加熱であれば、水に対して0.5%の塩分で、必ず皮付きの状態で100度以下でゆっくりと加熱します。箸などが刺さる程度の柔らかさになれば取出し、粗熱を取ったら使用時に皮をきれいに剥いて使用してください。

 

塩を入れる事はいけないと言われていますが、味として付けるのではなく、浸透圧の力で食材の甘さを引き出します。サツマイモやジャガイモが自ら持つ水分を逃さず美味しく加熱する方法で調理することにより、でんぷんが持つ甘さやサツマイモの様な糖度が有る食材がさらに甘みを増します。

 

このとき皮を剥いてしまうと、塩分や水分が入ることで味を足さないといけなくなるので、必ず皮付きで茹でてください。

ジャガイモやサツマイモと同じ様な加熱方法で、大根やニンジンも加熱して頂く事が可能です。大根は大きいこともあるので皮を剝き、ある程度欲しい大きさでカットしてください。

 

・人参

皮付きで水でゆっくり加熱をしていきますが、大根と人参などの根菜は柔らかくなったら一気に冷たい水または氷水などで冷却し、冷えたら取出した水分を切った状態で味を見て使用しましょう。

 

人参や大根などの根菜類は、ただ水で煮ることも良いのですが、浸透圧を掛けるほんの少量の塩のおかげで、季節によりますが人参などはかなり自然の甘さが引き出されて大人でも美味しく食べる事が出来ます。

 

この様に、食材は季節を理解して上手に使用することで、調味料を使わなくても味蕾に本当の美味しさを感じさせることができます。

 

また、味を添加するのであれば、塩分や糖分ではなく、出汁を使用する事をお勧めします。添加する出汁でも、大人が使う出汁は離乳食の後期では大丈夫ですが、初期は動物の持つ濃縮した味わいを使わず、野菜のミネラルを生かした出汁を使用する事が良いでしょう。

 

お勧めは昆布でも塩分が強くない物でゆっくり弱加熱した物。又は干しシイタケの戻し汁で出した茸出汁です。

 

私の一番のお勧めは、根菜の皮をゆっくり煮だした野菜出汁です。これは味蕾を刺激する旨味の部分に大きく刺激を与える物で、食材の中にあるミネラルを味の調整として使用することで、飽きずに離乳食を食べさせることが可能です。

 

 

おわりに

このようにきちんとした加工方法はまだ他にもありますが、味蕾が減ってきている現代人の方にも、おいしく旨味を感じることができる料理として、まずは離乳食から加工法を覚えて頂き、子供の味蕾の成長に必要な食事の在り方を考えて頂けるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ皆さんも試してみてください。

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